連載当初はタイトル通り、女、それからテニス、F1レース、キューバと、快感原則に忠実に則ったテーマを切れ味鋭い文章で読ませてきたエッセイも、ここ数年は経済に特化した内容になったいる。
経済と同時に、紋切り型の、既得権益側のマスメディアに対しての批判の舌鋒は鋭さを増す。
が、この最新刊で著者が書いているように、批判するべき対象がどんどん、沈没しかかっていっているため、洒落になれなくなっている。
デビュー以来、一環して「個」を貫いてきた著者だが、現在の経済状況では、誰もが自分を信じて、自分で判断して行動することが問われているだけに、よりリアリティをもって、警句となって、言葉は響いてくる。(山崎二郎)
2009.8.12.update

