手塚治虫のDNAを受け継いだ2人の息子、娘。2人ともクリエイターとして活躍しているところが嬉しい。というのは余りにも偉大過ぎる父ゆえ、クリエイティヴとは違う仕事をした方がプレッシャーは少ないだろうと、端から見ると思うから。
が、クリエイターゆえに父の作品を、今の時代にどう活かそうか?と思考出来るわけで。現在、黒澤監督の権利問題で息子が騒がれている今、特にそう思う。
そして、クリエイターゆえに、何もないところから産み出す大変さも肌で分かるということで、著者が描く父像というのはとても興味深い。自分が一番知りたい、どういうモティヴェーションで、どういうルーティンで、どういうプロセスで作品が生まれていったか?が、記してるからだ。幼過ぎて分からなかったことも、記憶があるので、今の視点で「どういうことだったのか?」という考察が出来るというもの。記録していただき、ありがとうございます、という気持ちです。(山崎二郎)
2010.3.01.update

