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BOOK

『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実〈新装版〉』ジェフ・エメリック、ハワード・マッセイ・著 奥田祐士・訳/発売中〈白夜書房〉

 〈アビーロード〉スタジオのレコーディング・エンジニアとして、『リボルバー』以降の名盤を手がけてきたエメリックの回顧録とあれば、是非読みたいというもの。今まで数多くのビートルズの評伝で語れてきたメンバー間の力関係の変化が生々しく語られる。ごくごく信頼出来る身内しか入ることができないスタジオ内、どんなことが起こっていたか? どのようにして後期ビートルズのレコーディング・アートが出来上がっていったのかが、伝わってきてページが進む進む。しかし、後から歴史を見ている者としては当たり前のこととして捉えていた、突然、ジョンがヨーコをスタジオに連れてきて、レコーディング中もずっと傍にいるっていう状況の、特異性に気づいた。が、ヨーコの登場により、それまでドラッグでストーンして受け身だったジョンが再び、エネルギーを得て創作に意欲的になっていくさまも分かった。何より、いかにポール「だけ」がプロのミュージシャンであることかが。それは初期から一環して。再発されたリマスター盤を聴きながら読むとさらに味わいが増すだろう。(山崎二郎)


2009.10.21.update

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