先に記した雑誌『Meets Regional』。その一本芯が通っているのは、創刊編集長である江 弘毅の審議眼の高さとブレなさにある。徹底的に街の現場——それを江は「街場」と呼ぶにこだわったゆえのリアリティ。街場の反対である「資本」へのアンチな姿勢。それが雑誌にしっかりと反映しているのである。現在では編集集団140Bを率い、数々の単行本も著しており、どれもが素晴しい内容で、街場についてのシャープな考察が読める。この本は、現在も『Meets Regional』で連載しているエッセイを中心にしたもの。「怒り」がどの文章からも伝わって来る。それは街を徹底的に愛しているからゆえ。
2009.4.23.update

