REVIEW&PREVIEW

DISC / LIVE / BOOK / MOVIE / THEATER / ART / EVENT&EXHIBITION / COMEDY / TOWN / TV / TECH / SPORTS

COMEDY

4月2日『ひる落語 ひる談春』@〈北沢タウンホール〉

   今や押しも押されぬ実力派・立川談春の独演会を、〈下北沢タウンホール〉で昼間っから観られるという、この上ない贅沢を地元民として享受し、出来ることな らこのままこっそり開催され続けて欲しい微妙なファン心理で、他言を控えていた会の二回目。一目見てそうと分かるハードコアな立川流ウォッチャーの皆さま (筆記用具を手にして挑むスタイルの殿方が多い様です)と、わりと楽にチケット入手したのんびりムードの地元民が入り混じり、いつもと違った客席模様に談春氏もニヤリ。

 のっけから「宮戸川」で大盛りの楽しさ、氏の女性描写は婆さんさえチャーミング、若い二 人と老夫婦のやりとりの対比が鮮やかに可笑しくて、それぞれ可愛らしい。続いて「持参金」。調子の良い皮算用がぐるぐる廻る間抜けな噺だが、生活能力乏し い主人公も談春にかかるとそのノンポリぶりはただの成り行き任せにあらず、逆にハートがデカい男の魅力がキラリ。

 そして「大工調べ」。部下(弟子)の為、 ちょっとイケズな大家にまくしたてる上司(棟梁)のスココーンとした爽快さもさることながら、どちらの噺においても困窮ヒッパクしている筈のキャラクター 達が、底辺にありながら、少しもガっつかず清々しいほど呑気で大らかな様子がなんとも好ましく、不景気極まる現実世界をふと思いつつも、落語の世界がしば し心地よいのでした。

P.S.前夜の衝撃体験をこの会場でも披露。永遠に交わることのなさそうな談春ファンmeets桃太郎の瞬間に胸トキメキました……。(増井志乃)
 
 


2009.5.13.update

このページの先頭へ戻る