1曲目の「Bad Habits」。アコースティック・ギターの静かな始まりから、ジワリジワリとグルーヴが交ざっていき、パーカッション、ブラスとのアンサンブルが、〈君のおかげで、制御できなくなるのさ、そのことで頭がいっぱいになるのさ〉というセクショナルなリリックと相まって高めていく。
「Cold」は、ミドルな4つ打ちもの。パーカッシヴに舞うドラミング。〈君はどうしてそんなに冷たくなれるんだい?〉と懇願するリリッムの性急さをサウンドは補完する。
「Help Somebody」は、〈夢をかなえるために手を貸してやれるような男になる手助けをしてくれ〉というラインの後、〈聖歌隊、歌ってくれ〉の直後のブラスのフレージングがものすごい。
全体的な質感は、ジャズ。決して、4ビートだったりするわけでなく、ジャズ感。鋭角でなく滑らかな曲線。即興演奏があるわけでないが、自由な感じ。ひたすら開放されていく自分がいる。長いブランクを経て、マックスウェルが新しい地平に行ったことは間違いのない。
またも、この質感のサウンド、流行るのではないか? 嬉しいことであるが。(山崎二郎)
2009.7.24.update

