落語芸術協会会長、横浜にぎわい座館長などを務めつつ、噺家生活六十周年をむかえて益々精力的な活動が頼もしい桂歌丸。その歌丸の近年の意欲的な取り組みを続々と紹介してくれている本シリーズ、今回は「鰍沢」と「城木屋」。
笑いの要素を排したサスペンスな展開がドラマティックな「鰍沢」、現代ではサゲに若干無理が生ずる古典の難作を、歌丸は永年高座にかけていなかったという。そんなネタを二年前に蔵出しし、クライマックスの無理を演出し直しての好演。
「城木屋」、東海道尽くしの言い立てから大岡裁きのサゲまで、トントンとしたテンポが耳心地良い。(増井志乃)
2011.8.04.update

