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『キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語』監督: 出演:エイドリアン・ブロディ、ジェフリー・ライト、ビヨンセ・ノウルズ、コロンバス・ショート他 配給:〈ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント〉 8月15日(土)より〈新宿ピカデリー〉、〈恵比寿ガーデンシネマ〉他全国順次ロードショー 

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 『ドリームガールズ』がデトロイト発の〈モータウンレコード〉をモデルにしたライズ&フォール・ストーリーであったが、今作はモデルではなく、シカゴ発のブルース・レーベル〈チェス〉のサクセス・ストーリーを実名で展開。

 レーベル設立者で社長のレナード・チェスをエイドリアン・ブロディが、マディ・ウォーターズをジェフリー・ライトが、エタ・ジェイムスをビヨンセ・ノウルズが、チヤック・ベリーをモス・デフが、リトル・ウォーターをコロンバス・ショートがそれぞれ演じている。
 
 白人のチェスが、黒人客相手のライヴ・バーを始めて、その延長でレコード・レーベルをスタート。店を自分で燃やして保険金でレコーディング・スタジオ&オフィスを構える。

 レコードのプロモーションとして絶対的なメディアだったラジオで、曲をかけてもらうためにレコード会社は、ウィスキーをDJに持っていっている状況の中、禁止とされていた現金を渡し曲をかけてもらう。

 で、マディ・ウォーターズの曲は大ヒットと、ちゃんと暗部も描いているところが興味深いところ。

 裏返せば、チェスは、誰もやらなかったことの隙間を突いて、成功したヴェンチャーであったことが伝わる。

 が、時代は移り変わり、チャック・ベリーの登場で、ブルースからロックンロールの誕生へ。

 胸躍りシーンがあった。客席が白人、黒人とロープで分けられ、それぞれ踊ってベリーのステージの楽しみコンサート。

 途中、熱狂した白人女性がステージに上がり、ロープを越え、白人黒人がいっしょに踊るシーン。

 こういう音楽のマジックを印象的に見せるところに、気持ちは舞い上がる。

 すっかりジェニファー・ハドソンに食われてしまった『ドリームガールズ』の雪辱を果たすべく(?)、ドラッグに塗れ、娼婦の娘で超性格悪いエタ・ジェイムス役を、ビヨンセがいい演技で見せていたのも、見どころ。(山崎二郎) 
 


2009.7.14.update

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