前号今号と取材した工藤公康に次ぎ、現役で二番目の最長年齢なのが、小宮山 悟投手。現在、監督問題で揺れているマリーンズの中で、投手陣のまとめ役として、敗戦処理という、誰もがやりたがらない役割を、元エースというプライドを捨てて、黙々とこなしている。
が、それだけに終わらない。
05年、この歳になって遅いスピードで揺れながら落ちる、新球シェイクを開発。06年には母校の早稲田大学の大学院スポーツ科学研究科に入学。さらなる挑戦をおこなっているのだ。
挑戦、それこそ小宮山のキーワード。
二浪して早稲田大学に挑戦したり、35歳でメジャー・リーグに挑戦したり、帰国後、どこの球団から声もかからない中、諦めず、1年間の浪人生活をおこない再び現役に挑戦したりと……。
球界きっての理論家として、球団に対しての要望を忌憚なく発言することで、自由契約という返り血を浴びたこともあった。9年前にインタヴューした際にも、ズバズバと正論を論理的に語っていたことが印象にしかと残った。
が、今、二軍で調整をおこなっている。
同じ歳で挑戦を止めない小宮山 悟に逢った。
前号にて、5年ぶり、2作目の映画監督作品『GOEMON』について話したが、自ら出資し、完成保証をするという、リスクを顧みず制作されたこの作品から放たれるのは、誰が見ても感じずにはいられない凄まじいエネジー。現在、アメリカを拠点にし、いくつものハリウッド作品を同時に進めている中、彼は書き下ろしで、小説を書いていた。
先頃出版された、その作品のタイトルは『トラとカラスと絢子の夢』。太平洋戦争を時代設定にし、職業幹部軍人を父に持つ、10歳の絢子からの視点で、戦争と平和、そして人々の繋がりをテーマにした内容に仕上がっている。
そのテーマこそ、『CASSHERN』、『GOEMON』と連なり、映像を喚起させる描写は、紀里谷ならではだ。
前号に続いて、今度は小説という分野に挑戦する紀里谷和明に逢った。(山崎二郎)
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