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『YOSHII BUDOKAN 2009』吉井和哉/2009年12月28日@〈日本武道館〉

 毎年恒例となっている、12月28日の吉井和哉〈武道館〉ライヴが開催されました。今回の内容は、今までのソロ活動を総括するグレイテスト・ヒッツ。スクリーンや目立った装飾もなく、〈武道館〉を見渡せる一番シンプルなステージ・セットは、すべてをさらけ出す潔さを感じさせます。
 この日のために国内外から集まったレコーディング・メンバーのサウンドは、重厚で熱く、とにかくパワフル。とはいえ、ステージ上の空気は実にフランクでリラックスしていて、同志と良い時間を共有したいという気持ちに溢れています。「作品への世間の評価は低いけど、ここに集まってくれた人たちは理解してくれていると思うので」と話すほど、会場に集結した人たちへの信頼や感謝を表現し、何も隠さず飾り立てずに今の自分をそのまま魅せる、気持ちがダイレクトに伝わる空間でした。
 「人前で初めて歌った日であり、愛すべきバンドTHE YELLOW MONKEYの生誕20周年」が、12月28日。バンドの解散時にはもう30代後半で、「音楽以外に仕事はありません!」などと自虐ネタを含ませつつ、「もう一度歌っていいのか、悩んでいた中で生まれた曲」と紹介した「CALL ME」。「理解してくれる皆さんの、好きな人へ贈ります」と演奏された「BEAUTIFUL」。「知る人ぞ知るでいいから、魂に届く曲を作りたいと思います」という言葉こそ、彼が歌う真髄であると、改めて感じられました。(岡田麻美)


2010.1.05.update

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