カリカ単独ライヴ。めちゃくちゃ濃い怒濤の2時間半だった。コントであり映画でもあり寓話でありアニメーションのような不思議な舞台。手にしたものその全てを捨てずにラストまで突っ切る力やそれを可能にさせる構成がまず凄いのだけれど、やっぱり生の舞台、演じる人間のある種執念のような“何か”と物語との作用のし合いが非常に面白かった。物語を投げ出さないという点に結構ぐっときたし(ストーリー自体は、世の中を苦しめる魔王を倒すべく、主人公・林が虎を倒したり伝説の剣を引っこ抜いたりしながら前に進んで行くのだが……というロールプレイング・ゲーム感や不条理劇感もある)、フィクションとノンフィクションの境に挑戦しているようにも思えた。とにかく一口では語ることのできない豊富な切り口とネタのオンパレードと、そしてまさに血と涙と汗の結晶が詰まったような深い深い1本だった。(堂前 茜)
2010.7.24.update




