(c)沼田 学
奇想天外、起承転結など無視の鉄割アルバトロスケットが帰ってくる! その名もローリング・ストーンズもどきの“ベガズバンケット”。全貌は明らかでないが、乞食の響宴となる様は自然に浮かぶ。劇作の戌井氏も活躍の場を広げる中、早くも“鉄割”への禁断症状は始まっている!(江口研一)
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舞台は、2000年の北京。農村から出稼ぎのため北京にやって来たクイ(ツイ・リン)は、自転車で荷物を宅配する仕事に就く。最新式の自転車が会社から支給され、一定額の稼ぎを越えるとその自転車が自分のものになるのだが、いよいよ手に入れられるという当日、クイの自転車が盗まれてしまう。一方、北京の高校に通うチエン(リー・ピン)は、念願叶って中古の自転車を購入する。しかし、チエンが手に入れた自転車は、何者かによって盗まれたクイの自転車だった。あくまで、1台の自転車を巡って、少年2人とその周囲の人々に起こる日常を描いているのだが、幾重にもストーリーが展開していき、自らに降り掛かる出来事に、一心に向かっていく少年の様に、観ているこちらもその世界に入り込み、共になって心を動かされていく。今作は、「中国映画の全貌2010」と題し、新宿の〈K’s cinema〉にて日替わりで上映される60本の中国、香港映画のうちの1作。お見逃しなく。(西 慶子)
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カリカ単独ライヴ。めちゃくちゃ濃い怒濤の2時間半だった。コントであり映画でもあり寓話でありアニメーションのような不思議な舞台。手にしたものその全てを捨てずにラストまで突っ切る力やそれを可能にさせる構成がまず凄いのだけれど、やっぱり生の舞台、演じる人間のある種執念のような“何か”と物語との作用のし合いが非常に面白かった。物語を投げ出さないという点に結構ぐっときたし(ストーリー自体は、世の中を苦しめる魔王を倒すべく、主人公・林が虎を倒したり伝説の剣を引っこ抜いたりしながら前に進んで行くのだが……というロールプレイング・ゲーム感や不条理劇感もある)、フィクションとノンフィクションの境に挑戦しているようにも思えた。とにかく一口では語ることのできない豊富な切り口とネタのオンパレードと、そしてまさに血と涙と汗の結晶が詰まったような深い深い1本だった。(堂前 茜)
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