安藤裕子さん、取材しました。

1曲単位で、または8小節単位で音楽を楽しむ時代に抗うように、アルバム1枚を聴いている時間、世界に浸っている時間、流れいく感情を愛おしく感じる稀なアーティスト。それが安藤裕子。9月8日にリリースされる5枚目のアルバム『JAPANESE POP』を聴く。漂っているような。1メートルばかり地上から浮いているような。水の中に浸かっている時に感じる微かな重力のような。それでいて思考は、イメージは頭の中をめくるめくような。微かな幸福に包まれているような。マシュマロに触れた時の質感のような。真新しい白いレザー・シートに座った時のような………。きりがないイメージの連鎖。そんな時間こそ至高であり、音楽のマジックを信じられる——信じてきてよかったと再確認する。シングルでリリースされた「Paxmaveiti(ラフマベティ)―君が僕にくれたもの―」、「問うてる」、ベニー・シングス参加の「New World」、初期の名曲「水色の調べ」を書いた宮川 弾による、ポップ感溢れる「摩天楼トゥナイト」他全13曲。
癒しの先に、自律を促す。そんな音楽を求めたいのなら、この作品を聴けばいい。
取材の模様は、9月号(8月23日発売)にて掲載されます。(山崎二郎)
2010.7.19.update